神社・神道学究部会(勉強部会)

神社・神道学究部会(勉強部会)とは

神社・神道学究部会とは、神社および神道に関る総体的な現象を学術的に考究し、神社および神道に関る基本的な知識を身につけるのみならず、独自の視点から新しい事実や解釈を発見していこうとする支会です。当部会では、神社・神道に関する基礎を学ぶとともに、幅広い自由な視点から、広くかつ深い神道研究を目指します。

神社・神道学究部会は、「神社・神道基礎読書会」「民俗学読書会」「国学輪読会」「定例勉強会」の4部構成になっています。活動内容は月一回の「神社・神道基礎読書会」「民俗学読書会」「国学輪読会」がメインです。他に、不定期で、発表希望者によるテーマ別の研究発表や、外部からお招きした専門家(神道研究者)による講演会を開催しています。

また、会誌「千五百秋(ちいほあき)」を刊行したり、渋谷マークシティにおいて「渋谷における神社文化懇話会」を開催するなど、調査・研究成果を広く社会に公表しています。

「神社・神道基礎読書会」「民俗学読書会」「国学輪読会」が基礎、「定例勉強会」が応用という位置付けです。すなわち「神社・神道基礎読書会」「民俗学読書会」「国学輪読会」において神社・神道の基礎を皆で勉強していきます。「定例勉強会」の方で、現代的・時事的な話題や、メンバー各自が興味あるテーマを取り上げて議論します。

他の部会と合同で、調査・研究の成果をまとめたものを会誌「千五百秋(ちいほあき)」として発行します。1年に1冊発行することを目標とします。

 

東京大学における神道研究の途絶

東京大学における神道研究は、終戦後に「神道研究室」が廃されて以降現在に至るまで、六十年以上に渡り途絶したままとなっています。この現状を踏まえて、当部会では、「東大における神道研究の再興の一助」となるべく読書会・研究会・講演会を開催していきたいと考えています。

 

神社・神道学究部会の特色―自由な学究の場の提供―

当会は、東京大学の顧問教員を戴いて活動する、東大唯一の神社・神道に関する大学公認の学術団体であり、また、東大唯一の神社文化総合サークルでもあります。このために当会は「組織としての中立」を旨とし、会として特定の政治的・宗教的主張をすることはありません。また、政治団体や宗教団体への勧誘行為・布教行為は一切禁止、他者への思想の押し付け行為等も一切禁止となっております。

また神社・神道学究部会は、「東京大学における神道研究の再興」に資することを目指す、との目標を持っております。このため、神社・神道学究部会は自由な学術的探求を行う場であり、会員個人に対して、特定の思想・信仰などを強要することはありません。しかし、このことは、会員各個人の発表や議論に対して内容の制限をするものではありません。当会では、各個人が自由に議論し、学究できる場を提供することを心がけています。

 

「神社・神道基礎読書会」とは

「神社・神道基礎読書会」では、神社・神道に関する基礎的な知識を学んでいくことを目指します。具体的には、神社・神道の概説書を読んだ後、現代語訳で古事記や日本書紀を読み、神社・神道に関する基礎的な知識を修得します。基礎的な知識を得た後は、葦津珍彦、小野祖教や上田賢治(神道理論)といった、神道研究者の代表的な著作を読み進めます。日程の詳細は当会ブログの予定表をご確認ください。

 

  • 平成20年度の読書会で使用予定の本
  • 1月    「古事記 (講談社学術文庫、次田真幸)約500円」

    2月    「神道の逆襲 (講談社現代新書、菅野覚明)777円」

    3月    「神道―日本生まれの宗教システム (新曜社、井上順孝)2200円」

    4月    「わかりやすい神道の歴史 (神社新報社、神社本庁研修所)1800円」

    春    「神道いろは―神社とまつりの基礎知識 (神社新報社、神社本庁研修所)約1500円」

     

  • 平成19年度の読書会で読んだ本
  •      「神道入門―日本人にとって神とは何か (平凡社、井上順孝)約800円」

         「古事記 (講談社学術文庫、次田真幸)約500円」

     

    「民俗学読書会」とは

    「民俗学読書会」では、民俗神道(古神道や修験道も含む)に関する基礎的な知識を学んでいくことを目指します。日常生活や慣習、土俗的な民間信仰や民間伝承、都市伝説といったものの中に溶け込んだ神道について検討します。具体的には、柳田國男や折口信夫、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)や南方熊楠、または宮家準(修験道)といった、民俗神道に関する代表的な著作を読み進めます。毎月、基本的に神社・神道基礎読書会と同時開催されます。日程の詳細は当会ブログの予定表をご確認ください。

     

  • 平成20年度の読書会で使用予定の本
  • 1月    「神の民俗誌 (岩波新書、宮田登)」

     

  • 平成19年度の読書会で読んだ本
  •      「遠野物語 (角川書店新版2004年、柳田國男)500円」または「遠野物語 (集英社、柳田國男)約500円」

         「妖怪の民俗学 (筑摩書房、宮田登)」、「妖怪談義 (講談社、柳田國男)」

         「神の民俗誌 (岩波新書、宮田登)」

     

    「国学輪読会」とは

    「国学輪読会」では、代表的な国学者の古典的な著作を読み進めます。具体的には、荷田春満や賀茂真淵、本居宣長や平田篤胤といった国学者の著作を扱います。日程の詳細は当会ブログの予定表をご確認ください。

     

  • 平成20年度の読書会で使用予定の本
  • 1月    「霊能真柱 (岩波書店、平田篤胤)」

    春    「やさしく読む国学 (戎光祥出版、中澤伸弘)」

    夏    「『直毘霊』を読む―二十一世紀に贈る本居宣長の神道論 (右文書院、共著:中村幸弘・西岡和彦、監修:阪本是丸)

     

  • 平成19年度の読書会で読んだ本
  •      「霊能真柱 (岩波書店、平田篤胤)」

     

    「定例勉強会」とは

    「定例勉強会」では、各メンバーの関心に沿ったテーマを取り上げ、皆で議論します。神社や神道に関する現代的・時事的な話題は、定例勉強会で取り上げます。また、神道との比較という観点から、例えば異文化圏の神話の話題を取り上げるなど、神道に軸を置きながらも比較の視点を持って幅広く自由な議論を展開できます。具体的な研究対象としては、例えば「現代ポピュラーカルチャー(映画、文学、音楽、漫画、アニメなど)における神社・神道」といったような現代的な話題も取り上げます。多神教としての神道との比較という観点から、例えば古代ヨーロッパ多神教や魔女信仰といった話題を取り上げることも可能です。日程の詳細は当会ブログの予定表をご確認ください。

     

  • 平成20年度の発表内容(決まり次第、順次追加予定)
  • 1月7日 発表者:宗教学専攻 発表テーマ:「渋谷・円山町と千代田稲荷神社」

    3月30日 発表者:英文学専攻 発表テーマ:「近代の神道思想について」

        発表者:社会学専攻 発表テーマ(仮題):「ブラジルにおける日系移民の宗教―神社・神道について―」

        発表者:文化人類学専攻 発表テーマ(仮題):「異文化圏における民族宗教の行方―神道とヒンドゥー教の比較」

        発表者:物理学専攻 発表テーマ(仮題):「量子力学、カオス理論と神道(神道曼荼羅)」

     

  • 平成19年度の発表内容
  •     発表者:文化人類学専攻 発表テーマ:「ニュータウン的都市空間と神社・神道」

        発表者:政治経済学修了 発表テーマ:「神道における『穢れ』『死』『天皇制』」

        発表者:文化人類学専攻 発表テーマ:「『穢れ』という視点から、蛭子神、厠の神(便所神)、山の神を考える」

     

      

    読書会(神社・神道基礎読書会)の様子

    平成20年5月、駒場キャンパス・イタリアントマトにて

    このページの掲載・更新日
    2008-06-10
    (以下略)