香道部会とは、香道(聞香・組香)を学び、香あそびを楽しむ支会です。
香道とは、一定の作法のもとに天然の香木を焚き、その香りを楽しむものです。また、立ち上る香気の異同によって古典的な詩歌や故事、情景を鑑賞する文学性、精神性の高い芸道です。香道の流派は幾つかありますが、現在は「御家流」と「志野流」の二つが主流です。
香道では香りを「嗅ぐ」と言わず「聞く」と表現します。 現代の香道では、和歌や物語文学の世界を主題にした「組香」が主流です。「組香」ではいくつかの香木がたかれ、参加者は香りを聞きわけあいます。しかしこれは優劣を競うものではなく、あくまで、香りで表現された主題を鑑賞し、その世界に遊ぶのが目的です。

日本書紀に、「推古天皇の三年夏四月、沈水(香)淡路嶋に漂ひ着けり。其の大きさ一囲い。嶋人、沈水といふことを知らずして、薪に交てて竈に焼く。その烟気、遠く薫る。則ち異なりとして献る。」とあります。
この日本書紀のエピソードが、お香に関する日本最古の記述です。今も淡路島の枯木神社では、その香木がご神体として祀られています。
現在では、賀茂御祖神社(下鴨神社)、賀茂別雷神社(上賀茂神社)、住吉大社、北野天満宮、愛知縣護國神社、笠間稲荷神社など、各地の神社で香道各流派による献香祭・献香式が行われています。
◆組香とは?◆
「組香」とは、数種の香を聞き分ける香遊びのことです。組香は、和歌や物語などの主題によって香りを組む、文学と深い繋がりを持つ遊びです。組香のなかで代表的なものに「源氏香」があり、江戸時代に流行しました。
◆源氏香遊び◆
「源氏香」で使用する香は5種類で、各5包づつ、合計25包の香を用意します。香元は、任意に選んだ5包を順に焚いていきます。連衆は記紙に5本の縦棒を書いておき、(各線の示す香りは、右から第1香、第2香、…、第5香の順番です。)焚かれていく香を聞き、同じ種類の香と判断した縦棒どうしの頭を、横棒でつなぎます。こうしてできた図が、「源氏香の図」です。
例) 1、2、4番目が同じ香、3、5番目が同じ香 → 「御幸」
25包の香を5包づつ聞くので5回繰り返して行われ、こうして出来あがった図案を源氏物語の巻名で答え、正解率を競います。
◆源氏香の図◆
組み合わせのパターンは52通りあるので、源氏物語の54帖のうち、第1巻の「桐壺」と最終巻の「夢浮橋」を除いた52帖の巻名が、それぞれの図案に付けられています。(源氏香の図は、下記図表を参照)
一、感格鬼神 ―感覚を研ぎ澄まされる
二、清淨心身 ―心身を清浄にする
三、能除汚穢 ―穢れを取り除く
四、能覺睡眠 ―眠気を覚ます
五 静中成友 ―孤独感を癒す
六、塵裏偸間 ―多忙時でも心を和ます
七、多而不厭 ―沢山あっても邪魔にならない
八、寡而為足 ―少量でも十分香りを放つ
九、久蔵不朽 ―何百年を経ても朽ちはてない
十、常用無障 ―常用しても害がない
香道部会は、平成20年度に新設されました。
薫香・香雅流の先生による香道教授(月一回、第三土曜日)が主な活動になります。
平成20年5月25日、本郷キャンパスにて。薫香・香雅流の先生による香道の講演と実演。組香には、お客さん方が参加。